夜のつぶやき
昨日、元気な父をホームへ送り出しました。
ここ半月あまり、
いろいろなやりとりは、行きつ戻りつ、
それぞれの思惑とマッチすることはなく、
父は、いよいよ不安いっぱいで
連れられていったことでしょう。
さて、私は、初めて一人実家で過ごし、
朝、玄関へ出ると・・・、
昨年から、父と入れたら出す。
出したら入れるを、散々繰り返していたあのたぬき君が
いないではありませんか？！
え？
このタイミングで、
父と無言のバトルを繰り広げた対象がいなくなる？！
父が持っていった？
盗まれた？？
まさか、たぬき君が父を追っていった？
ちょっと鳥肌の立つ想像をしてみたり。
家を周りをぐるりと見て回るもいない。
もとい、ない！
おかしすぎる。
面白すぎる。
そしたら・・・
なんと、物置の中にいました。
いつのまにか、父が出発直前に物置に入れて
行っていたよう。
ああ・・・びっくりした！
父は、家を離れるにあたり、
あれこれ、なにかやり残していること、
しておかなければならないことがないか、
一生懸命考えていました。
考えても、特になにもなく、
次々と思いついことは、娘に却下され、
最後に思いついたのが、
外に出していたたぬき君だったようです。
はあ、それ？！
玄関の中に入れると、また私に外に出されると
思い出したのか、こっそり物置に入れていったのかしら。
昨日は気がつかなくて、今朝、気づいて驚きました。
というか、やられました。
大きくびっくり揺さぶってくれましたよ。
最後はたぬきくんは、中に入れる！で決着させていきました。
なかなかやるじゃない97歳！
ああ、「夜のつぶやき」が終われない・・・。
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